歴史上の出来事の並べ替え問題のプリント
このページでは、中学・歴史の歴史上の出来事の並べ替え問題の無料プリントを公開しています。
はじめに
私が中学生のころ、歴史の勉強と言えば、歴史上の出来事が起きた年代を暗記することが必要でした。例えば、
いい国(1192)作ろう鎌倉幕府
鳴くよ(794)ウグイス平安京
のような語呂合わせを利用して覚えたように記憶しています。定期テストなどでも、「関ヶ原の戦いが起きたのは西暦何年か?(答 1600年)」のような問題が出題されていました。
ところが、最近では年代そのものを答えさせるような問題は好まれないようです。その代わりに、いくつかの歴史上の出来事を起きた順番に並べ替える問題が出題されることが多くなってきたように感じます。つまり、歴史を勉強するときには、正確な年代を覚えることではなく、様々な過去の出来事が起きた順番を覚えて歴史の必然性を理解することの方が重要であるということなのでしょう。年代は必ずしも覚えなくてもよくなったので生徒さんの負担は小さくなったかと思いきや、そうでもなさそうです。というのも、年号を覚えなくなったせいか、それぞれの出来事がどの時代に起きたのかが全くわからないという生徒さんが少なからずいるからです。
そこで、歴史上の出来事を年代順に並べ替える問題をつくってみました。このような問題を解くためには、単に出来事と年代を丸暗記するだけではダメで、与えられた文章から時代を読み取る力が必要とされます。つまり、歴史の総合力が問われている問題と言っても過言ではないでしょう。実際に、学校の定期テストだけでなく、高校入試でもこのような問題が出題されています。このページには多数のプリントを収録していますので、定期テスト前の勉強から入試対策まで、幅広く利用していただけると思います。
また、歴史用語の確認のために、中学校歴史の教科書「新しい社会 歴史(東京書籍)」の内容に基づいて作成した1問1答形式のプリントも公開しています。
これらのプリントの利用により何らかの不利益が生じた場合でも、当方は責任をとりません。利用規約にご同意の上、ご自由にご利用下さい。誤字・脱字や、間違いを発見された場合は、管理者(dsktcy.kkzn.junj@gmail.com)までご連絡いただけるとありがたいです。
歴史並べ替え問題
プリント内容の説明
以下に公開しているプリントの問題は、A~Dの4つの歴史上の出来事を年代順に並べ替える、といったものです。以下が問題の一例です。
以下のA~Dの歴史上の出来事を、年代が古い→新しい順に並べ替えなさい。
- 白河天皇が退位して上皇となった後にも実権を握り続ける院政が始まる。
- 藤原道長が摂政になり、幼い天皇にかわり政治の実権をにぎる。
- 新興武士らにより鎌倉幕府が滅ぼされ、後醍醐天皇が建武の新政を始める。
- 聖徳太子が推古天皇の摂政となり、蘇我馬子と協力して天皇を中心とする政治制度を整える。
それぞれの出来事が起きたのは、Aが1086年、Bが1016年、Cが1333年、Dが593年です。よって、答えは
D → B → A → C
となります。
このような問題が各プリントに5問ずつ収録されています。答えは次ページにあります。
プリント
単元を選び、「更新」ボタンを押すと、pdfプリントへのリンクが更新されます。プリントを表示したい場合は、「pdfプリントの表示」をチェックして下さい。または、以下のリストからプリントを直接選ぶこともできます。解答の確認のための歴史年表はこちらです。歴史年表の表示は、下の問題選択の範囲に応じて変化します。
おまけプリント
なお、歴史全体をおさらいしたいというのであれば、以下の確認問題もどうぞ。
答えはこちら。
歴史年表
以下の年表は、問題作成に使ったものです。答えの確認等にご利用ください。
年表の表示範囲は、問題の範囲選択に応じて変化します。
年 | 出来事 |
---|
紀元前16世紀 | 中国に殷が起こる。 |
紀元前6世紀 | 中国で孔子が儒教の教えを説く。 |
紀元前5世紀 | インドでシャカが仏教を開く。 |
紀元前3世紀 | 秦の始皇帝が中国全土を統一する。 |
紀元前2世紀 | 漢が中国から中央アジアまでの広大な領土を支配する大帝国を築く。 |
紀元前後 | パレスチナ地方でイエスがキリスト教を広める。 |
紀元前後 | 朝鮮半島で高句麗が起こる。 |
57 | 倭の奴国の王が後漢に使いを送り、皇帝から金印を授けられる。 |
239 | 卑弥呼が魏に使いを送り、皇帝から「親魏倭王」の称号と金印を授けられる。 |
2世紀後半 | 奈良盆地を中心に、大和政権が誕生する。 |
4世紀半ば | 倭の王としての地位と朝鮮半島南部の権利を認めてもらうために、倭の五王が中国の南朝に使いを送る。 |
6世紀半ば | 百済からの渡来人によって日本に仏教が伝来する。 |
593 | 聖徳太子が推古天皇の摂政となり、蘇我馬子と協力して天皇を中心とする政治制度を整える。 |
7世紀初め | 広大な帝国を築いた隋が滅び、唐が中国を統一する。 |
603 | 冠位十二階の制度が定められ、才能や功績のある人物が取り立てられるようになる。 |
604 | 役人の心構えを示した十七条の憲法が制定される。 |
607 | 隋の制度や文化を取り入れるために、小野妹子らが遣隋使として派遣される。 |
645 | 中大兄皇子や中臣鎌足らが蘇我氏を倒し、大化の改新が始まる。 |
7世紀半ば | 飛鳥地方を中心に、法隆寺の釈迦三尊像を代表とする仏教文化が栄える。 |
663 | 百済を助けるために日本が軍隊を送ったが、白村江の戦いで新羅・唐の連合軍に敗れる。 |
672 | 壬申の乱がおこり、大友皇子との争いに勝って天武天皇が即位する。 |
676 | 新羅が朝鮮半島を統一する。 |
701 | 唐の法律にならって大宝律令が制定され、全国を支配する仕組みが細かく定められる。 |
708 | 日本で最初に流通した貨幣といわれる和同開珎がつくられる。 |
710 | 唐の都長安にならって、奈良盆地北部に平城京をつくる。 |
8世紀前半 | 神話や伝承、記録などをもとにまとめられた歴史書である「古事記」「日本書紀」がつくられる。 |
741 | 仏教の力で国を守ろうとして、聖武天皇が国分寺、国分尼寺建立の詔を出す。 |
743 | 人々に開墾をすすめるために墾田永年私財法が出され、土地の私有が認められるようになる。 |
752 | 東大寺の大仏が造立される。 |
759 | 正しい仏教の教えを広めるために、鑑真が唐招提寺を建てる。 |
8世紀後半 | 天皇や貴族、防人などの和歌約4500首をおさめた「万葉集」がつくられる。 |
794 | 新たな都で政治を立て直すために、桓武天皇が都を平安京(現在の京都市)に移す。 |
797 | 蝦夷の抵抗を抑えるために、坂上田村麻呂が征夷大将軍に任命される。 |
805, 806 | 最澄が比叡山に延暦寺を建立して天台宗を開き、空海が高野山に金剛峰寺を建立して真言宗を開く。 |
894 | 菅原道真が唐のおとろえと往復の危険を主張し、遣唐使が廃止される。 |
905 | 天皇の勅命により、紀貫之らが「古今和歌集」を編集する。 |
935, 939 | 関東地方で平将門の乱、瀬戸内海地方で藤原純友の乱がおこり、武士が台頭し始める。 |
11世紀初め | 仮名文字を使った文学作品として、清少納言が「枕草子」、紫式部が「源氏物語」をあらわす。 |
1016 | 藤原道長が摂政になり、幼い天皇にかわり政治の実権をにぎる。 |
1053 | 死後に極楽浄土へ生まれ変わることを求める浄土信仰により、藤原頼通が平等院鳳凰堂を建立する。 |
1086 | 白河天皇が退位して上皇となった後にも実権を握り続ける院政が始まる。 |
1156, 1159 | 保元の乱と平治の乱が起こり、源義朝との争いに勝った平清盛が大きな力をふるうようになる。 |
1167 | 平清盛が政治の実権を握り、太政大臣になる。 |
12世紀後半 | 平清盛が兵庫の港を整備し、中国(宋)との貿易を始める。 |
1185 | 壇ノ浦の戦いで平氏が滅び、源頼朝が全国に守護と地頭を置いて鎌倉幕府を開く。 |
1192 | 源頼朝が征夷大将軍に任命される。 |
1206 | チンギス・ハンがモンゴルを統一し、その後ユーラシア大陸の東西にまたがるモンゴル帝国を建国する。 |
1221 | 後鳥羽上皇による承久の乱がおこり、朝廷の監視のために幕府が六波羅探題を設置する。 |
1232 | 執権政治を確立するために、武士の慣習に基づいて北条泰時が御成敗式目を制定する。 |
13世紀半ば | 口語を交えたわかりやすい文章で伝えた「平家物語」など、武士や民衆に文化が広がる。 |
13世紀半ば | 寺社の門前や交通の便利なところに定期市が開かれるようになる。 |
13世紀半ば | 浄土宗・日蓮(法華)宗・禅宗などの新しい仏教の教えが民衆や武士の間に広まる。 |
1271 | モンゴル帝国の国号が元に定まり、後に南宋を滅ぼして中国全土を統一する。 |
1274, 1281 | 日本を従わせようとした元が、文永の役と弘安の役の二回にわたって大軍を送ってくる。 |
1297 | 借金を帳消しにするために幕府が永仁の徳政令を出し、御家人が失った土地を返させようとする。 |
1333 | 新興武士らにより鎌倉幕府が滅ぼされ、後醍醐天皇が建武の新政を始める。 |
1336 | 足利尊氏が立てた新しい天皇の北朝と、吉野にのがれた後醍醐天皇の南朝に分かれ、対立が始まる。 |
1368 | 漢民族がモンゴル民族を北へ追い出し、明を建国する。 |
1392 | 足利義満が南北朝を統一し、室町幕府が全国を支配する唯一の政権となる。 |
1392 | 高麗が滅び、朝鮮国が起こる。 |
1397 | 足利義満が金閣を建立し、公家の伝統的文化を吸収した武家文化である北山文化が栄える。 |
1402, 1404 | 明の国書を受けて倭寇を禁止する一方、明との間で勘合貿易が始まる。 |
15世紀前半 | 馬借や問などの運送業者や、同業者ごとに作られた座などにより商業が発展する。 |
1428 | 農民が土倉や酒蔵をおそって借金の帳消しを求めた正長の土一揆がおこる。 |
1429 | 尚氏が沖縄を統一し、琉球王国をおこす。 |
1467 | 足利義政の跡継ぎ争いから有力大名間の抗争に発展した応仁の乱がおこる。 |
1485 | 武士と農民が守護大名を追い払った山城国一揆がおこる。 |
1488 | 浄土真宗の信徒である武士や農民が守護大名を倒した一向一揆が加賀国でおこる。 |
1492、1498 | コロンブスのアメリカ大陸発見や、バスコ・ダ・ガマのインド航路発見など、大航海時代が始まる。 |
1499 | 足利義政が銀閣を建立し、簡素で気品のある東山文化が栄える。 |
16世紀 | ヨーロッパで、ギリシャやローマの文明を学び直すルネサンスが盛んになる。 |
1517 | ルターやカルバンが宗教改革を始める。 |
1543 | 種子島にポルトガル船が漂着し、鉄砲が日本に伝来する。 |
1549 | フランシスコ・ザビエルが鹿児島に上陸し、キリスト教を布教し始める。 |
1573 | 織田信長が将軍足利義昭を追放し、室町幕府が滅びる。 |
1575 | 織田信長が、長篠の戦いで鉄砲を有効に使った戦法により武田勝頼を破る。 |
1577 | 織田信長が安土城下で楽市・楽座の制をしき、商工業の発展をはかる。 |
16世紀後半 | 狩野永徳の唐獅子図屏風や、千利休の茶の湯などの、商人や大名の富を背景とした桃山文化が栄える。 |
16世紀後半 | スペインやポルトガルとの南蛮貿易により、天文学や活版印刷術などのヨーロッパの文化が流入する。 |
1582, 1588 | 豊臣秀吉が検地を行って全国の土地を調べる一方で、刀狩により農民や寺院から武器を取り上げる。 |
1582 | 九州の戦国大名がローマ教皇に天正遣欧少年使節を派遣する。 |
1590 | 豊臣秀吉が小田原の北条氏を倒して全国の統一が完成する。 |
1592,1597 | 豊臣秀吉が、文禄の役と慶長の役の二回にわたって朝鮮へ出兵するも、現地で激しい抵抗にあう。 |
1600 | 徳川家康が関ケ原の戦いで石田三成を破る。 |
1600, 1602 | イギリスやオランダがそれぞれ東インド会社を設立する。 |
1603 | 徳川家康が征夷大将軍に任命され、江戸に幕府を開く。 |
17世紀初め | 幕府が貿易を許可した船に朱印状を発行し、東南アジアの各国に朱印船の保護を依頼する。 |
1612 | 幕府の考えに反するとされたために、キリスト教禁止令が出される。 |
1615 | 二度にわたる大坂の陣で、豊臣氏が滅ぼされる。 |
1615 | 大名の行動を取り締まり、反乱を抑えるために、武家諸法度が制定される。 |
1635 | 大名の妻子を江戸に置き、一年おきに領地と江戸を行き来する参勤交代が制度化される。 |
1624, 1639 | スペイン船やポルトガル船の日本への来航が禁止される。 |
1637 | 天草四郎を中心としたキリスト教徒が島原・天草一揆をおこす。 |
1641 | 平戸のオランダ商館を長崎の出島に移して鎖国が完成する。 |
1644 | 清が中国全土を統一する。 |
17世紀半ば | クロムウェルらによりイギリスでピューリタン革命が起こる。 |
1669 | 莫大な利権を得ていた松前藩に対し、蝦夷地の首長シャクシャインが反乱を起こす。 |
1687 | 徳川綱吉が生類憐みの令を出し、極端な動物愛護により社会が混乱する。 |
1688 | イギリスで無血の名誉革命が起こり、権利章典が制定される。 |
17世紀後半 | 松尾芭蕉が「奥の細道」の旅に出発するなど、京都や大阪の町人を担い手とする元禄文化が栄える。 |
17世紀後半 | 新田の開発と、備中ぐわや千歯こきなどの道具の改良で、農業生産高が向上する。 |
1709 | 新井白石が幼い将軍を補佐して政治を行った正徳の治が始まる。 |
1716 | 徳川吉宗が第八代将軍になり、庶民の意見を聞くための目安箱を設置するなどの享保の改革を行う。 |
1742 | 裁判の基準になる法律となる公事方御定書が制定される。 |
1772 | 田沼意次が老中となり、株仲間を奨励するなど、商工業者の力を使って幕府の財政の立て直しをはかる。 |
18世紀後半 | 問屋が農民に織機やお金を前貸して布を織らせ、製品を安く買い取る問屋制家内工業がおこる。 |
1775, 1776 | アメリカで独立戦争が起こり、後に独立宣言が発表されてイギリスから独立する。 |
1787 | 松平定信が老中となり、倹約令などで旗本や御家人の借金を帳消しにするなどの寛政の改革を行う。 |
1789 | 絶対王政でフランスを支配していた国王が民衆によって殺されるフランス革命が起こる。 |
19世紀始め | 十返舎一九の「東海道中膝栗毛」など、庶民が担い手となる化政文化が江戸を中心に栄える。 |
1825 | 日本沿岸に接近する外国船の増加に対して、幕府が異国船打払令を出す。 |
1837 | 大阪で、もと大阪町奉行所の役人だった大塩平八郎が乱を起こす。 |
1840 | アヘンを取り締まろうとした清をイギリスが制圧したアヘン戦争が起こる。 |
1841 | 水野忠邦が老中となり、株仲間の解散などの天保の改革を行う。 |
1851 | 清で、生活の苦しい農民が中心となって太平天国の乱が起こる。 |
1853 | アメリカの使節ペリーが四隻の軍艦を率いて浦賀に来航し、日本の開国を要求する。 |
1854, 1858 | アメリカと日米和親条約と日米修好通商条約を締結し、日本が開国する。 |
1857 | インドで反乱が起きるも、イギリスが鎮圧してインドを植民地化する。 |
1859 | 大老の井伊直弼が幕府に反対した吉田松陰などの武士や大名、公家などを処刑した安政の大獄がおこる。 |
1860 | 桜田門外で大老の井伊直弼が暗殺され、幕府が朝廷との融和をはかる公武合体策を進める。 |
1863, 1864 | 長州藩や薩摩藩が攘夷を実行しようとするも、イギリスやフランスなどから報復攻撃を受ける。 |
1866 | 坂本龍馬の仲立ちで薩摩藩と長州藩の同盟が成立し、倒幕をめざす。 |
1867 | 第十五代将軍の徳川慶喜が政権を朝廷に返す大政奉還が行われる。 |
1868 | 戊辰戦争で新政府軍が旧幕府軍が戦い、最終的に新政府軍か勝利して国内が平定される。 |
1868 | 天皇が新しい政治方針である五箇条の御誓文を出し、年号が明治と改められる。 |
1871 | 藩を廃止して県を起き、各県に県令、東京・大阪・京都には府知事を中央政府が派遣する。 |
1871 | 対等な立場で清との間に日清修好条規が締結される。 |
1871 | 不平等条約改正のために欧米に岩倉使節団が派遣されるも、不成功に終わる。 |
1872 | 官営模範工場の一つである富岡製糸場が操業を開始する。 |
1872, 1874 | 福沢諭吉の「学問のすゝめ」の刊行や、中江兆民がルソーの思想を紹介するなど、近代思想が広がる。 |
1873, 1877 | 地租改正が行われ、当初の税率は地価の3%だったが、反対の声が大きくなり2.5%に引き下げる。 |
1873 | キリスト教の禁止が解かれ、信仰の自由が認められるようになる。 |
1874 | 国民が政治に参加できるようにすべきだと、板垣退助らにより民撰議院設立の建白書が出される。 |
1875 | ロシアと樺太・千島交換条約を結び、千島列島全体が日本の領土となる。 |
1877 | 新政府に不満をもつ西郷隆盛を中心とする鹿児島の士族が武力蜂起するも、政府軍に鎮圧される。 |
19世紀後半 | 欧米の文化が取り入れられ、牛肉を食べるなどの文明開化により都市を中心に生活が変化し始める。 |
1880, 1881 | 国会の開設を求めるために国会期成同盟が結成され、その後、国会開設の勅諭が出される。 |
1881, 1882 | 板垣退助らが自由党、大隈重信らが立憲改進党をそれぞれ結成する。 |
1885 | 内閣制度が作られ、伊藤博文が初代の内閣総理大臣に就任する。 |
1889 | 天皇が国の元首として国を統治することを定めた大日本帝国憲法が発布される。 |
1890 | 初めての衆議院議員総選挙が行われ、その後第一回帝国議会が開かれる。 |
1894 | 外務大臣の陸奥宗光が領事裁判権を撤廃した日英通商公開条約をイギリスと結ぶ。 |
1894 | 東学を信仰する農民が蜂起した甲午農民戦争が朝鮮で起こる。 |
1894 | 日清戦争で日本が清に勝利し、下関条約により朝鮮の独立などが認められる。 |
1895 | ロシア、ドイツ、フランスの三国が、日本に遼東半島の清への返還を勧告する。 |
1900 | 外国勢力を排除しようとした義和団事件が清で発生する。 |
1901 | 北九州で官営八幡製鉄所が操業を開始するなど、重工業での日本の産業革命が進む。 |
1902 | ロシアと対抗するために、日本がイギリスと日英同盟を結ぶ。 |
1904 | 日露戦争で日本がロシアに勝利し、ポーツマス条約により朝鮮での日本の優越権を認めさせる。 |
20世紀始め | 口語の文章による表現が広まり、与謝野晶子、樋口一葉、夏目漱石、森鴎外らが活躍する。 |
1910 | 天皇の暗殺を計画したとして、幸徳秋水らの社会主義者が処刑される大逆事件が起こる。 |
1910 | 日本が韓国を併合して植民地とし、朝鮮総督府を設置する。 |
1911 | 外務大臣の小村寿太郎が、関税自主権の完全な回復に成功する。 |
1911, 1912 | 中国で辛亥革命が起こり、後に中華民国が成立する。 |
1914 | オーストリア皇太子夫妻の暗殺をきっかけに第一次世界大戦が始まる。 |
1915 | 中国に二十一か条の要求を出し、その大部分を認めさせる。 |
1916 | 吉野作造が民本主義を唱えるなど、社会に自由主義の風潮を広げる大正デモクラシーが起こる。 |
1918 | シベリア出兵をきっかけとした米の買い占めに反発した人々が米屋を襲った米騒動が起こる。 |
1918 | 立憲政友会総裁の原敬が内閣総理大臣となり、本格的な政党内閣が成立する。 |
1919 | ベルサイユ条約が締結され、敗戦したドイツに巨額の賠償金が課される。 |
20世紀前半 | 朝鮮の三・一独立運動、中国の五・四運動、インドでの独立運動など、アジアで民族主義が広がる。 |
1919 | 平塚らいてうが新婦人協会を設立し、女性の政治活動への参加を求める。 |
1920 | アメリカのウイルソン大統領の提唱で国際連盟が創設される。 |
1920 | 白樺派の志賀直哉、プロレタリア文学の小林多喜二など、新しい思想や文化が広まる。 |
1921 | 海軍の軍縮や、太平洋地域の現状維持などを確認したワシントン会議が開かれる。 |
1922 | 初の社会主義国であるソビエト社会主義共和国連邦が成立する。 |
1922, 1933 | イタリアのムッソリーニ、ドイツのヒトラーなど、民主主義を否定するファシズムが広がる。 |
1923 | 関東大震災が起こり、東京・横浜を中心とする地域が壊滅状態になる。 |
1925 | 満25歳以上のすべての男子に選挙権を認める普通選挙法が成立する。 |
1925 | 共産主義への取り締まりを強化するために、治安維持法が成立する。 |
1929 | アメリカでの株価大暴落をきっかけに不況が全世界的に広がる世界恐慌が起こる。 |
1931 | 日本軍が中国東北部を軍事的に制圧し、清の最後の皇帝溥儀を立てて満州国建国を宣言する。 |
1932 | 犬養毅首相が陸軍将校らに暗殺される五・一五事件が起こる。 |
1933 | 積極的な公共投資で国の経済を立て直すニューディール政策がアメリカで始まる。 |
1936 | 陸軍の青年将校らが軍事政権を立てるために首相官邸などを襲撃する二・二六事件が起こる。 |
1937 | 北京郊外での軍事衝突を機に日中戦争が始まる。 |
1938 | 農業・経済など全てにわたって戦争への動員を可能にする国家総動員法が成立する。 |
1939 | ドイツ軍がポーランドに侵攻し、第二次世界大戦が始まる。 |
1940 | ドイツ・イタリア・日本の三国による軍事同盟である日独伊三国同盟が成立する。 |
1941 | 日本がハワイの真珠湾を奇襲攻撃し、アメリカとの太平洋戦争が始まる。 |
1945 | 広島と長崎に原爆が投下された後に日本が無条件降伏し、太平洋戦争が終結する。 |
1945 | 国際連合が発足し、アメリカ、ソ連、イギリス、フランス、中国が安全保障理事会の常任理事国となる。 |
1945 | GHQのマッカーサーが主導して財閥解体、農地解放などの戦後改革が行われる。 |
1946 | 国民主権・平和主義・基本的人権の尊重を柱とする日本国憲法が公布される。 |
1949 | 中国で共産党が内戦に勝利し、中華人民共和国を設立する。 |
1950 | 朝鮮戦争が始まり、アメリカが韓国、中国が北朝鮮をそれぞれ支援する。 |
1950 | 朝鮮戦争による特需景気が起こり、日本の戦後復興が加速する。 |
1950, 1963 | 黒澤明の「羅生門」や、手塚治の「鉄腕アトム」など、マスメディアを通じて大衆文化が広がる。 |
1951 | 当時の首相の吉田茂によりサンフランシスコ平和条約が締結され、日本が主権を回復する。 |
1951 | 日米安全保障条約が締結され、アメリカ軍の日本への駐留が継続する。 |
1955 | アジア・アフリカ会議が開催され、平和共存・民族独立が訴えられる。 |
1955 | 自由民主党が成立し、長期に渡り政権を維持する。 |
1956 | 日ソ共同宣言が調印され、ソ連との国交が回復する。 |
1956 | ソ連の支持を受けて、日本が国際連合に加盟する。 |
1962 | キューバ危機が起こり、アメリカとソ連の間で核戦争の危険が高まるも、回避される。 |
1964 | 新幹線や高速道路が開通し、東京でアジアで初めてのオリンピックが開催される。 |
1964 | アメリカがベトナムの内戦に干渉するベトナム戦争を起こすも、後に撤退を余儀なくされる。 |
1967 | 西ヨーロッパ諸国間の政治・経済協力を進めるためにヨーロッパ共同体が発足する。 |
1968 | 高度経済成長により、日本の国民総生産がアメリカに次ぐ2位となる。 |
1972 | 当時の首相の佐藤栄作により、アメリカに占領されていた沖縄が日本に返還される。 |
1972, 1978 | 日中共同声明により中国との国交が回復し、後に日中平和友好条約を締結する。 |
1973 | 第四次中東戦争を機に石油価格が急上昇した石油危機により、世界的な不況が起こる。 |
1987 | 株価や地価が経済の実態を越えて上昇するバブル景気が起こる。 |
1989 | ベルリンの壁の崩壊後、アメリカとソ連の首脳が冷戦の終結を宣言する。 |
1991 | バブル景気が崩壊し、経済の低迷が長期間継続する平成不況が起こる。 |
1991 | イラクがクウェートに軍事侵攻した湾岸戦争が起こる。 |
1993 | ヨーロッパ連合が発足し、東ヨーロッパを含めたヨーロッパの政治・経済連携が加速する。 |
1993 | 細川護煕を首相とする非自民連立政権が成立し、55年体制が崩れる。 |
2008 | アメリカの金融機関の倒産を契機に世界全体が不況になる世界金融危機が起こる。 |
2011 | 東日本大震災が発生し、津波などで東北地方を中心に壊滅的な被害が出る。 |