このページには、コンピュータで正多角形を描くためのプログラムの紹介と、そのプログラムのつくり方に関する説明が書かれています。




はじめに


正多角形は、小学校5年で行う学習内容(円と正多角形)に含まれています。そこでは、正多角形をコンパスと定規を使ってかく方法を学習します。ところが、コンピューターで正多角形をかく場合は、コンパスを使う場合とは異なるやり方でかくことになります。したがって、通常学習する内容だけで正多角形をかくプログラムをつくるのは少し難しいかもしれません。そこで、ここでは学校の内容から発展させた形で、「プログラミングによる正多角形のかき方」を解説します。なお、アメリカのマサチューセッツ工科大学のチームが作成した「スクラッチ」というプログラム言語を利用しています。
この課題は、文部科学省の小学校プログラミング教育の手引を参考にしてつくられています。



正多角形とは


正多角形とは、すべての辺の長さが同じで、すべての角の大きさが等しい図形のことです。



正多角形の中心からそれぞれの頂点に線をひくと、正多角形の角の個数と同じ合同な三角形に分けることができます。

中心の部分に集まった角を全て足すと1周分(360°)になっているので、1つの角の大きさは
360 ÷(正多角形の角の個数)
で求めることができます。

例えば、正三角形であれば角が3つあるので、1つの角の大きさは
360 ÷ 3 = 120 (°)
となります。

このことを利用すると、紙の上で正多角形をかくことができます。


正三角形の場合

① 円と半径を1本かく

② 半径を120°回した位置に半径をかく

③ さらに120°回した位置に半径をかく

④ かいた3本の半径と円周が交わった点を線で結ぶ

こちらのプリントも参照してください。



(2)に続く