コンピュータで正多角形をかいてみよう(3)
正◯角形をかくときの「決まった角度」が、「360 ÷ ◯」になっていることに気づきましたか?
つまり、正◯角形をかくためには、
を◯回くり返せばよいことになります。例えば、正六角形の場合ならば以下のようになります。
まず、正六角形なので、360 ÷ 6 = 60 (°)ずつ向きがかわります。
①から決まった長さだけ進み、②につく
↓
②で60°向きをかえる
↓
②から決まった長さだけ進み、③につく
↓
③で60°向きをかえる
↓
↓
↓
(①に重なるまでくり返す)
上の図を見ればわかると思いますが、正◯角形の場合は向きを◯回かえてもとの向きにもどるということは、◯回で360度まわることと同じです。毎回同じ角度だけ向きを変えて360度まわるためには、一回で「360÷◯ 度」ずつ向きがかわればよいということになります。ちなみに、この角のことを正多角形の外角といいます。これに対して、正多角形の中にできる角のことを内角といいます。
正多角形 | 内角 | 外角(決まった角度) |
---|---|---|
正三角形 | 60° | 120° |
正四角形(正方形) | 90° | 90° |
正五角形 | 108° | 72° |
正六角形 | 120° | 60° |
正七角形 | 128.6° | 51.4° |
正八角形 | 135° | 45° |
正九角形 | 140° | 40° |
正十角形 | 144° | 36° |
正十一角形 | 147.3° | 32.7° |
正十ニ角形 | 150° | 30° |
プログラムを作ってみよう
それでは、こちらのプログラムを完成させて、自分で正多角形をかかせてみましょう。
答えの一例(正六角形をかきます)はこちらから。プログラムは以下のように動作します。
以下は、プログラムの解説です。
プログラムは緑のはたを押すことで始まります(①)。まず、以前に描かれた図を消します(②)。次に、描く線の太さを決めます(③)。ここでは1です。この数字が大きいほど線が太くなります。これで、正多角形をかく準備ができたので、えんぴつを動かした後に線がひかれるようにペンを下ろします(④)。
⑤~⑦がプログラムの動作部分です。どんな正多角形を描きたいかによって、数字がかわります。「決まった長さ」である1辺の長さは⑥で決めます。この数字が大きくなればなるほど大きな正多角形になります。ここの数字が小さすぎると正多角形の形がわからないし、大きすぎるとはみ出てしまうので、20~150の数を入れてください。ここでは100にしています。この長さは頂点の数が多い時ほど小さくしましょう。「決まった角度」は⑦で決めます。今回は正六角形なので、360÷6=60°に設定します。正六角形なので、⑥→⑦を6回繰り返せばよいので、⑤に繰り返す回数の6を入れます。全て書き終えたら、ペンを上げて線を描くのをやめます(⑧)。
以下が、このプログラムのフローチャートです。
赤の部分の数字を変えれば異なる正多角形がかけます。今までの情報を参考にして、挑戦してみてください。