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正◯角形をかくときの「決まった角度」が、「360 ÷ ◯」になっていることに気づきましたか?


つまり、正◯角形をかくためには、

  • 決まった長さを進む
  • 360 ÷ ◯ 度向きをかえる
  • を◯回くり返せばよいことになります。例えば、正六角形の場合ならば以下のようになります。

    まず、正六角形なので、360 ÷ 6 = 60 (°)ずつ向きがかわります。

    ①から決まった長さだけ進み、②につく

    ②で60°向きをかえる

    ②から決まった長さだけ進み、③につく

    ③で60°向きをかえる



    (①に重なるまでくり返す)


    上の図を見ればわかると思いますが、正◯角形の場合は向きを◯回かえてもとの向きにもどるということは、◯回で360度まわることと同じです。毎回同じ角度だけ向きを変えて360度まわるためには、一回で「360÷◯ 度」ずつ向きがかわればよいということになります。ちなみに、この角のことを正多角形の外角といいます。これに対して、正多角形の中にできる角のことを内角といいます。

    正多角形 内角 外角(決まった角度)
    正三角形 60° 120°
    正四角形(正方形) 90° 90°
    正五角形 108° 72°
    正六角形 120° 60°
    正七角形 128.6° 51.4°
    正八角形 135° 45°
    正九角形 140° 40°
    正十角形 144° 36°
    正十一角形 147.3° 32.7°
    正十ニ角形 150° 30°



    プログラムを作ってみよう


    それでは、こちらのプログラムを完成させて、自分で正多角形をかかせてみましょう。



    答えの一例(正六角形をかきます)はこちらから。プログラムは以下のように動作します。


    --- ここに画面が表示されます ---




    以下は、プログラムの解説です。



    プログラムは緑のはたを押すことで始まります(①)。まず、以前に描かれた図を消します(②)。次に、描く線の太さを決めます(③)。ここでは1です。この数字が大きいほど線が太くなります。これで、正多角形をかく準備ができたので、えんぴつを動かした後に線がひかれるようにペンを下ろします(④)。

    ⑤~⑦がプログラムの動作部分です。どんな正多角形を描きたいかによって、数字がかわります。「決まった長さ」である1辺の長さは⑥で決めます。この数字が大きくなればなるほど大きな正多角形になります。ここの数字が小さすぎると正多角形の形がわからないし、大きすぎるとはみ出てしまうので、20~150の数を入れてください。ここでは100にしています。この長さは頂点の数が多い時ほど小さくしましょう。「決まった角度」は⑦で決めます。今回は正六角形なので、360÷6=60°に設定します。正六角形なので、⑥→⑦を6回繰り返せばよいので、⑤に繰り返す回数の6を入れます。全て書き終えたら、ペンを上げて線を描くのをやめます(⑧)。


    以下が、このプログラムのフローチャートです。



    赤の部分の数字を変えれば異なる正多角形がかけます。今までの情報を参考にして、挑戦してみてください。

    私が用意しているこちらを使わずに、自分でスクラッチのプロジェクトを新しく作ると、コードに「ペン」がない場合があります。このときは、画面左下の

    をクリックして、拡張機能の「ペン」を読み込んでください。